幻を突き止めて

サイレンの中で立ち尽くす
塞げば塞ぐほど鳴り響く
喧騒の波を泳いでは
打ち上げられた奴らの姿

つまらないのに笑って
わからないのに嘆いて
振りをすれば分かち合えるさ
ここから弾かれぬように

砂に立てた爪が流されていくような
虚しさを払いのけて
途切れない幻を突き止めていくような
確かさを風の中で燃やしたい

定点カメラが映し出す
無意識の群れが交差して
大体僕らはひとりでは
選べるようで選べないつくり

好きじゃないのに望んで
似合わないないのに飾って
だけど今はそれがすべてさ
何より繋ぎ止めなきゃ

憂いの街角 空騒ぎの刹那
強く生きるとは 果たしてそれは
諦めか愛か
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