insane

青い瞳の裏側で
小さな声を聞いた

バラバラになった心を
同じ表情でまた騙す
動き出した影の背後で歩調合わせて
足音臆して忍び寄る

真っ暗な部屋に
誘い込んで
そっとドアを閉じる

笑顔と無音で満たされた
初めてなのに止められない

サインは一瞬だって逃さないから
恐怖と戦っている
触れて壊れた私は言った
「ここだよ。」
鎖をかけて目隠しした
反撃されぬように目を逸らして
裏切るんだ

冷たい風に紛れて
なびかせた髪をつかむ
吸いすぎて空になった暴力と抵抗
押さえつけて要求を突きつけた

目を閉じると遠く 小さな声が呼ぶ
いつの間にか欲に 侵されていた

どうしても飛び越えられない

空想と無音が耳を刺す
光が部屋に染み込んだ
世界が変わる

青い瞳に映る景色を
ついに見つけたんだ
そばに寄り添って腕をまわした
「離さない。」
いつか捉えた遥か遠く
囁いていたのは君の声だったんだ
最後は君も隠して二人で
生きてゆこう
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