EYES

生まれてから死ぬまで
こんなに素晴らしい景色を
君は見慣れているかしら

くすんだ花瓶に
花を挿した
本当は花瓶じゃないけれど
君がそう思えば全て
君が感じるなら全て

生まれてから死ぬまで
明るい熱を帯びて走る
人も冷たい自動車も

理屈じゃなく心ならば
こんなに悩まなかったかも
ここで君を待たせたまま
何度目の冬を迎えて

くすんだ町に
枯れた道路
本当は何もなかったかも
君がそう思えば全て
でも生まれたから
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