Cliche

木立が揺れる声 雨が降る予感
小さく震える音さえ
紡がれてゆくたび 音楽になる
素敵な世界に愛されていた

幼い憧れ 胸に抱きしめては
何にでもなれるって 可能性だらけだった
青く足掻いた日々

いま 会いたくて会いたくて でも
あの頃の僕は居なくて
どんなに望んでも 振り向けない
窓に映るのは 猫背で佇んだ
つまらない 情けない ありきたりな僕の
シルエット

あんまり難しく 考えなきゃいい
君は簡単に言うけど
年月を重ねた アイデンティティは
素直な心を忘れているよ

なのにどうして こんな僕のために
諦めないでって 太陽のように眩しく
まっすぐになれるの?

いま 戸惑って戸惑って この
気持ちは何て呼ぶんだろう
息を潜めてた 時間(とき)が動く
惹かれてること もう誤魔化せないから
挫けない 容赦ない 新しい自分へ
リスタート

足りてないものはナンダ?
出来るってマインド?
愛されたいって願いは
愛さなくちゃNot Come!
怖がってたら成長 出来ないまんまループ
エサをただ待ってるだけの 人生は要らない
君と出会って気付いた やっと思い出したんだ
あの頃の僕は全てを 愛してたんだと

ねぇ 切なくて切なくて けど
満たされてゆく感覚は
“此処で生きてる”って ことなんだよね
ありきたりじゃない かけがえのないもの
探して 見つけて 失くせばまた探そう

いま 会いたくて会いたくて でも
あの頃の僕は居ないよ
どんなに望んでも 振り向かない
君のとなりに 相応しい人になる
つまらない 情けない ありきたりな僕よ
So Long!
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