おしどり花道

先が見えない 男の夢に
一口乗せてと 従(つ)いて来た
辛いばかりの 明け暮れに
涙知らずの 愚痴知らず
いつかお前を 連れて行く
おしどり花道 日向道

決して楽では ないはずなのに
遣り繰り上手の 酒の瓶
力水だと 洒落ながら
猪口に注ぎ足す 差し向かい
きっと見付かる 二人なら
おしどり花道 春の道

抱けば折れそな 細腕なのに
男のこころの うしろ楯
掛けた苦労の つぐないは
いまにするとも 倍にして
惚れたお前と 歩きたい
おしどり花道 明日道
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