君と僕の唄

灰色の空は心象風景
瞼を閉ざして悪態ついても
晴れないのは誰のせい

夏の終わりのスピードで
この息苦しさを吹き飛ばしてよ
選んだわけじゃないのに

温度感だけ
手の平に残ったまま
いつの間にか
影が消えて
置いていかれたメモリー

こんな夜を巡って星の光集めて
名も無い奇跡に想いを馳せたって
想像力の足りない僕じゃきっと届かないこと
ああ わかりきってたのに

君の声が聞こえなくなって
耳鳴りだけが
まだ僕の側にあった

僅かな時間の儚さ
あてつけで涙を流してみても
晴れないのは雨のせい

頑張ったとは言えないけど
特別 怠けたわけでもないよ
生きていくこと 今まで

蓋をして
歩いていける強さが
欲しかったんだ

眩しさに目を
潰されないように

捨て損なってきた宝物を並べて
あの頃の匂いと眠りについたって
巻き戻すつもりなんてかけらもないんだよ
ただ 少し疲れただけ

救いのない映画みたいな朝
また出会えるかな
その愛おしさに

騙しきれなかった心が叫んでいて
眩しくても目を開けなきゃいけなくて

夕昏の約束も
泣き顔のキスも
クロニクル 続いていくんだろ

こんな
夜を巡って星の光集めて
名も無い奇跡に願いをかけたら
想像力の足りない僕でもいつかきっと
届くと信じさせてよ

嘘みたいな
静けさの中
思い出したこと

夢を見た
君と僕の唄
夜の向こう側

まだ聴こえている
×