春暦

幸せ薄いことさえ知らず 君は無邪気な横顔で
とどかぬ空の一番星を
指さしながら生きているんですね
悲しみを置きざりにして
日めくり暦のむこうに行けば
ひとりぼっちの人生に
きっと暖かな春がくるんです
きっと暖かな春がくるんです

見えない荷物を背負って歩く 君のちいさなその肩に
芯まで刺さるみぞれが降れば
ぼくの胸を傘にして下さい
かじかんだ手と手をこすり
ひとつの毛布にくるまるだけで
ひとりぼっちの人生に
きっと暖かな春がくるんです
きっと暖かな春がくるんです

きっと暖かな春がくるんです
きっと暖かな春がくるんです……
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