嫉妬

誰も居ない部屋に朝が来て
誰も飲まない水が光った
繋がらない糸を握りしめ
強い意志を持つ眼が開いた

君を奪われ
誰を探せば
誰を望めば

いいのかな

頭の中のあの娘を
殺してよ今すぐ
さよならも言わずに
朝までに片付けて。

誰も踏まない雪が溶け
誰も知らない花が咲いた

髪を切っても
ピアス開けても
まぶた閉じても

つきまとう

あの娘の影を追いかけて
憎んでいたはずなのに
あの仕草あの目つき
真似しては愛でている

さよならは言わずに
朝までに片付くわ。
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