紫陽花の詩

女は紫陽花 みたいなの
涙に打たれ きれいになれると
恋を失くして 泣いている
私にそっと 言い聞かせて
守ってくれた 母さんでした

だんだん だんだん
無邪気に 戻るあなたを
今度は私が 守って生きます

母さんが 雨の中 紫陽花に水やりしてる
もういいよ 大丈夫
差し掛ける ちいさな傘よ

自分の心を 捨ててまで
女は家を 守るものですか
古い時代を つらぬいて
涙も見せず ただひたすら
育ててくれた 母さんでした

だんだん だんだん
忘れて しまうあなたが
哀しみ忘れて ゆけたらいいのに

母さんが 濡れながら 紫陽花に水やりしてる
もう部屋に 入ろうよ
抱き寄せる ちいさな肩よ

母さんが 優しげに 紫陽花に水やりしてる
大丈夫 大丈夫
抱き寄せる ちいさな肩よ
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