蝉時雨の止む頃に

はずむ息とペダルに
色の褪せたTシャツ
日焼け跡が愛しい
遠い海のにおい

誰も知らない僕らのかけら
飛行機雲がひとつ流れた
蝉時雨のやむ頃に僕は
今日の事憶えてるだろうか

紺色暮れる気だるい家路
また明日と手を振り別れた
蝉時雨消える笑い声と
あの日見た遠い海のにおい
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