ああ…日本海

窓を流れる 風と雲
無性に故郷(ふるさと) 帰りたい
旅へ出たはず ひとり旅
都会(まち)を離れる 汽車に乗り
越後…湯沢を 通り過ぎ
あての無い旅 続けます
夜にゃ手酌で 想い出撫でて
ひとり泣きます 女…日本海
あぁ…日本海

夢に流れる 昨日まで
宿は潮騒 聞ける町
寄せる波の音 子守唄
泪こぼれる おんな宿
最上…本荘 通り過ぎ
男鹿へ明日(あした)は 向かいます
夕陽見ながら 潮風打たれ
夢を見つける 女…日本海
あぁ…日本海

海に流れる 流木に
我が身を写して 泪ふく
たどり着く場所 故郷(ふるさと)の
やさしいあの胸 母の胸
船で…海峡 渡ります
何年ぶりかで 帰ります
津軽海峡 すべてを捨てて
泣きに行きます 女…日本海
あぁ…日本海
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