うさぎになったバリスタ

ある秋の日の夕暮れ
空を見上げ ため息つく
お店は軌道に乗らず
悩みだけが増えてく毎日

もしもうさぎになれたら
気持ちは楽になれる?
戯[たわむ]れ言に混じった
本音を隠しながら歩いて行く

大切な人を守るその為に
今を生きてゆく
苦しい季節も支えて支えられて
乗り越えられる

やがて胸の中にある
時計の音 止まるときに
うさぎになっていました
まだ幼いあなたが心配で

母親を早く亡くし
ひとりで遊んでたね
他には誰も知らない
2人が内緒話してることは

大切な人を襲う悲しみが
いつか終わるように
楽しい季節をあなたが過ごせるまで
そばにいるから

大切な人を守るその為に
人間[ヒト]は生きてゆく
苦しい季節も支えて支えられて
繋がってゆく

どんなときも心がバリスタなら
コーヒー淹れられる
姿がうさぎに変わっても変わらない
見守ってるよ
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