春のモノローグ

ねえ 思い出して ねえ 思い出して
あの日のときめきを
青い香水 ジュールビアンは
僕が帰るという意味なのに
まるであなたの口ぐせみたい
香りのように消えてゆく
鏡の前であーあ 紅茶を飲んであーあ
時計の音だけ たどっているの
ねえ思い出して ねえ思い出して
はじめての口づけを
ねえ思い出して ねえ思い出して
あの日のときめきを

「今日は逢えない」電話の声が
髪にからんで とまっているわ
そうねこの頃よくあることね
ひとりの部屋もなれてきた
あなたの好きなあーあ 揺りいすだけどあーあ
なんだかすわると涙がでるの
ねえ忘れないで ねえ忘れないで
はじめての口づけを
ねえ忘れないで ねえ忘れないで
あの日のときめきを
ねえ忘れないで ねえ忘れないで
あの日のときめきを
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