ガラスの夜想曲

えり元に落とした ため息
鏡に映せばキラリと光こぼれている
ああ だれにも知られず このまま
うぶ毛を散らしたドレスに包まれていたいけど

きっと夢でといたナイフ細工
おぼえたての嘘 輝いた

ああ グラスにきらめく とまどい
生まれて初めてだれかを困らせたから

あなただけに あげる涙の粒
万華鏡の中 散りばめた
午前零時 過ぎた雨は薬
吐息のカケラが 透き通る
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