Tympanum

さっきまでの雨が黙る
レインシューズの煌めき払って
錆びてるロケットに登り
読みかけの物語 開く

ざわめき合う緑で鼓膜をいっぱいにして
ぬかるみが消えた頃 何かが変わるかしら

ゆらり 夕映えに漂う君が好きだった
ふいに掠めて 離れないや
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