もう一度

あの日の面影
探して 一人で歩いた
君といた街

二人の足跡
たどれば 笑い合った日々
この胸あふれ出すよ

追いかけて行きたいけど
思い出は逃げてゆく
温かな その腕を
離したのは私なのに

足早に過ぎて行く
季節(とき)の中 一人きり
動けない もう二度と

灰色の空が
街中を濡らしてく
涙のような雨

こぼれた雫で
震える身体を
ただ思い出の中 温めた

雨は冷たく激しく
街の色 変えていく
一つだけ 願うなら
忘れないで二人の季節(とき)

思い出だけ残して
全て流されてゆく
戻れない もう二度と

この街に散らばった
果たせない約束は
今もまだこの場所で
二人を待ってるのかな

いつしか涙も涸れて
雲間から光さし
街はまた色付いて
新しい季節(とき)の中へと

思い出は輝いて
空へと羽ばたいてく
帰らない もう二度と

歩き出す もう一度
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