燕SideChest | SideChest | 松岡拓実 | 松岡拓実 | SideChest | 今はまだ朝焼けの空も知らない 相も変わらずその手を伸ばし鳴いていた 不意に覗く小さな目を網戸越しに眺めている 君はそのままでいてねと 今年も見送る 朝焼けの空を彩る恐れも知らない 愛も分からずその手を 伸ばしていたのが嘘のようだ 何事もないことを願っている |
NimbusSideChest | SideChest | 伊藤克俊 | 伊藤克俊 | SideChest | ずっと手を伸ばし 待つ夜明け 痛んでいた 分かっていた じっと雨に濡れていたんだ 何処にも 行けないまま 夢は醒めない 雨が降っても 目を覚ましたら 次の街まで しおれてしまった 信じた言葉 もう一度 叫んで いつかいつか 会えるときは 遠い遠い 時を繁いで 何も写らない鏡の その向こうへ 飛び込もう 暗く 長い 夜の先に 僕らは 何を 見つけるのか そこで この痛みさえ 抱き締めよう 流れ消えないように 塞ぎ漬れないように 旅は続く 歌を紡ぐ 何もないとしても いつかいつか 会えるときは 遠い遠い 時を繁いで 何も写らない鏡の その向こうへ 飛び込もう いつかいつか 夢のような 強い強い 声が響いて 僕ら 前を向けるよ 願おう また会える日を |
溜息SideChest | SideChest | 松岡拓実 | 松岡拓実 | SideChest | 虚しさをまた吐き出した 溜息を口ずさむように 乾いた焦りで滲んだシャツ 床に脱ぎ捨て 裸足のまま駆け出した 退屈に追われ逃げるように 渇いた唾を飲み込み 日々をすり抜け 求めて 息詰まるその先でまだ 光が溢れ出してくれないかなんて期待してる 叫び何度と枯らした この声も届く気がして 報われない現状も くだらないよって笑った この声を夜の向こうへ 全てが思い通りになるなら苦労はしないけど このままじゃ無意識な感情が湧き出して 満たされないんだ今日も 叫び何度と枯らした この声が届く日まで つまらない妄想も 影も何も残らないほど照らして この声を夜の向こうへ |
SeasideSideChest | SideChest | 伊藤克俊 | 伊藤克俊 | SideChest | 泣いていた風が止む 海岸は一人だけ どうしようか この迷いに乗って 浮かぶなら 揺れていた 何もないようでいた 黒い影 想像は 嘘みたいな 真似事みたいだ さよならは波の調べ 繰り返し響く声 追い付けない明日を憂う 見えなくなんだって 触れないでいてほしいよ 藍になって 今更 戻れない 届かない 心音を刻んで 触れないでいてほしいよ 灰になってしまえば 想いも 身体も 同化して 波の中へ いつまでも消えずに ずっと残るように書き綴った それすら波に飲まれて 暗く沈んでいく 触れないでいてほしいよ 藍になって 今更 戻れない 届かない 心音を刻んでも 触れないでいてほしいよ 灰になってしまえば 想いも 身体も 同化して 波の中へ |
BurgundySideChest | SideChest | 伊藤克俊 | 伊藤克俊 | SideChest | 最後の言葉も 忘れたいのに 何度も思い出す あの日のことを 「自由になりたいの」「本当は違うの」 何も通じないまま エゴは消えそうもないな 伝う涙の飾りで しょうもなく愛されなよ 緑色に染めたあの歌すら 笑えるよ 深く根付いたサイコはしょうがない 諦めなよ 二度と交差しない線を辿って 朝になったよ 伝う涙の飾りで しょうもなく愛されなよ 時の成れの果てがこんな歌かと 笑えるだろ 深く根付いたサイコはしょうがない 諦めなよ 癒えぬ痛みの中 夢にうなされ 目が覚めたよ |
傍れSideChest | SideChest | 松岡拓実 | 松岡拓実 | SideChest | 答えのないような毎日も 不安だけど笑えるよう 何もない夜には 二人でいようこのまま 譲れないほど 大事なもの 溢れないように蓋して 満たされては 何度も 比べてばかり きっとまだ ないものねだる僕はずっと 知った気でいたんだな 僅かばかりも君はずっと 愚痴を言わず 答えのないような毎日も 不安だけど笑えるよう 何もない夜には 隣にいてくれたんだ 心配ないなんて君はまた 強がって無理していくでしょうか どうか側で笑っていてほしくて ありもしないような毎日で 悲しまないように今日も歌を 答えのないような毎日も 不安だけど笑えるよう 何もない夜には二人でいよう 気がすむまで このまま |
SelfishSideChest | SideChest | 伊藤克俊 | 伊藤克俊 | SideChest | 誰かのために生きてるわけじゃないけど 一人きりじゃ虚しいこと 少しずつ分かり始めてる 答えを濁し 誤魔化した問いたちの 行方はもう 風の中で 見えないまま 間違えたり 傷つけてしまうこと 確かにゼロではないけど 嘘をついたり 何かを隠したまま 温もりに触れることはないだろう 誰にもわからない それならいいと思うかい 時間の流れに紛れて ごめんね、ありがとうでさえも 前を向いて言えないなら 僕らはもう終わりさ 今の僕なら あなたのあの言葉の 本当の意味を 許せるかな 笑えるかな 空を見上げてた 理由をつけるのは 簡単だよな どんな言葉も並べられるよ 僕らが交わした 約束の形が ゆっくり変わってく 何処までも続く さよなら あなたのことを 信じていたのに 誰にもわからない それならいいと思うかい 時間の流れに紛れて ごめんね、ありがとうでさえも 前を向いて言えないなら 僕らはもう終わりさ |