歌詞で魅せる“Goodbye holiday”の「彼女が愛した朝食」に注目!

朝食が美味しいってことは、それだけで
人生の半分以上は成功ってことだよ。
『夏休み』/中村航

 中村航さんの著書にそんな言葉がありました。また、江國香織さんの本『泣く大人』には<朝食は特別なものだ。「普段」だから特別、というその発想に、私は賛同する。>という一節、『とるにたらないものもの』には<フレンチトーストが幸福なのは、それが朝食のための食べ物であり、朝食を共にするほど親しい、大切な人としか食べないものだから、なのだろう。>という一節が。
 
 最近は、朝食を摂らないという方も多いですが、一日の始まりである食事、大切な人と今日最初に摂るものである食事は、やはり人間にとってそれだけ大きな意味を持つ…ということなのでしょう。余談ですが【自宅で朝食を食べる=夫婦円満】という方程式も存在するそうですよ…!さて、本日のニュースでは、そんな<朝食>がキーワードで、小説の一幕の<朝6時>を切り取ったような新曲をご紹介いたします!4人組バンド“Goodbye holiday”が2月10日にリリースしたアルバム『with YOU』の収録曲「彼女が愛した朝食」です。

“彼女が愛した朝食
お日様の匂いがした
甘くて不安になる
「もしも時に置いてかれても、
私の為の今日がある。あなたがいる。」
彼女は いつかそう言った

彼女が愛した朝食
お日様の匂いがした
甘くて不安になる
マーガリンを薄くのばして
冷たくなったスープを大事そうに一口だけ
彼女はいつだってそうした
そこには永遠があった”
「彼女が愛した朝食」/Goodbye holiday

 是非、歌詞のすべてを読んでみてください。いつも通りの朝を過ごす“私”の心情と、その彼女の様子を見つめる“語り部”の存在、どちらもが描かれているのが印象的です。この語り部は“彼氏”なのでしょうか、それとも“私”を“彼女”として客観的にみつめる自分自身なのでしょうか。また、彼女が<愛する>朝食ではなく、<愛した>朝食なので、これは記憶の断片なのかもしれませんね。そして、この彼女にとっても、朝食はすごく大事なもの。マーガリンを薄くのばすことも、冷たくなったスープを大事そうに飲むことにも、一日を始めるための大切な意味が込められていたのだと思います。なんだか、明日からちょっと大切に<朝食>を食べてみようかなぁ…という気持ちになる1曲です。
 
 尚、このアルバム『with YOU』には、昨年『CDTV』6月度EDテーマに起用され、歌ネットでも歌詞注目度ランキング1位を獲得した「革命アカツキ」をはじめ、ドラマ『掟上今日子の備忘録』OPテーマ「溢れるもの」やインディーズ時代から温めてきた楽曲「旅立ちの花」など全12曲を収録。歌詞が魅力のこのバンド、切なさがたまらない「クロワッサン」や、孤独な「スプートニク2号」もオススメなので是非、収録曲の歌詞を端からチェックしてみてください…!

◆1st Full ALBUM「with YOU」
2016年2月10日発売
【CD+DVD】AVCD-93352/B ¥3,400(税抜)
【CD】AVCD-93353 ¥2,700(税抜)