“夜にはあなたがくれた物を
一つずつ捨てることにしたよ
お揃いのキーホルダー 貝で出来たフォトフレーム
夜にはあなたがくれた物を
一つずつ捨てることにしたよ
紫陽花のポストカード 夏に舞ったスノードーム
この街ではどこに行っても
なんだかあなたがいるようだから
次の春にはこの街も 捨てることにしたよ
昨日まではあなたがいて 昨日までは笑っていた
もらった物は捨てられても 思いだけは拾ってしまう”
「つぼみ」/GOOD ON THE REEL
“昨日まで”あなたがそばで笑っていたのに別れてしまった去年の春から、今年の春を迎えるまでの月日が、まるで映画のように描かれたナンバー。<ペトリコール>の定義は『長く日照りが続いたあとに降る最初の雨に伴う香り』だそうですが、その雨は『当たり前のように続いた幸せに降るサヨナラの涙』のようでもあり、この曲から“悲しみ”や“淋しさ”を含んだ匂いが伝わってくるような気がします…。
そんな「つぼみ」の主人公は、失恋の傷をなんとか乗り越えて前に進もうと、好きな人からもらったものや好きな人の面影が残っているものを一つ一つ捨てることで、もがきながら生きていますがまだ“思い”だけは失くせずにいます。でもきっといつかは心の雨が止み、つぼみもまた花を咲かせ、新たな街で次の恋へ進める日が来る…ハズ…!
ちなみに、マイナビニュースで以前行われたアンケートによりますと、元恋人からのプレゼントを「取っておく派」は61.7%、「捨てる派」は38.3% だったそうな。前者は、「恋人との思い出が大切」という人から「モノ>元恋人」だと言う人まで、理由はさまざま。そして後者はやはり「未練を捨てたい」「見ると思い出してしまうから」といった切ない理由が多数。もしもあなたが恋人と別れてしまったとき、その薬指の指輪はどうしますか…?
◆セカンドアルバム『ペトリが呼んでる』
2015年12月2日発売
初回限定盤(CD+DVD) UPCH-7091 ¥3,600+税
通常盤(CD) UPCH-2064 ¥2,700+税