「Love Myself」──25周年を迎えた私の想い

 2024年11月22日に“Crystal Kay”がデビュー25周年の第二弾リリースとなる新曲「Love Myself」をリリースしました。Misako Sakazumeが作詞作曲、音楽プロデューサー・UTAが編曲を手がけた同曲。25年に渡るキャリアの中でJ-POP、R&B、HIP HOPなど多様性を広げ、人種、性別、年齢を超えたアーティストへと更なる進化を遂げているCrystal Kayが歌う最新の応援歌となっております。
 
 さて、今日のうたではそんな“Crystal Kay”による歌詞エッセイをお届け! 綴っていただいたのは、新曲「Love Myself」にまつわるお話です。この楽曲に出会った瞬間の思い、とくに自身に響いたフレーズ、歌うときに意識したこと…。ぜひ楽曲と併せて、エッセイを受け取ってください。



2024年、Crystal Kayはメジャーデビュー25周年を迎えました。四半世紀にわたり、J-POP、R&B、HIP HOPといったジャンルを自由に行き交い、時代や国境、人種、性別を超えて音楽を届けてきたCrystal Kay。
 
この記念すべき年にリリースされた楽曲「Love Myself」の作詞作曲を手掛けたのは、「恋におちたら」や「幸せって。」など、Crystal Kayの数々の名曲を生み出してきたMisako Sakazumeさん。そして編曲には、日本を代表する音楽プロデューサーUTAさんが参加。豪華なクリエイティブ陣が描き出した楽曲をCrystal Kayは次のように振り返ります。
 
Crystal Kayが語る「Love Myself」──25周年を迎えた私の想い
 
この楽曲と出会った瞬間、どストレートでパワフルな曲だと思いました。またイントロからサビに向けてストーリーがどんどん展開していき、目の前の風景が広がっていくような前向きにさせてくれる曲だなという印象がありました。
 
この曲の中で、特に響いたフレーズは<自分自身を大事にするのはナルシストじゃない>という2番の歌詞です。
 
日本では、他者を優先し、自分のことは後回しにするのが美徳とされる文化もありますよね。でも、それが当たり前になってしまうと、気づけば自分を見失っていることもあると思います。私自身、これまでにそうしてしまったことや、そう感じたことが何度もありました。
 
ただ、この曲は、「まずは自分を大切にしよう」と優しく、力強く背中を押してくれる。自己を愛することは決してエゴではなく、それが周りを愛する第一歩になるんだと気づかせてくれるんです。
 
また<Only you can do it, 満たすこと 手放すことも>。このフレーズも好きです。歌うたびに、自分の人生の舵を握るのは他の誰でもない“自分”だということ、全ては自分次第だということを、改めて気付かせてくれます。
 
 
 
この曲を歌う上では特に“言葉に表情を持たせる”ことを意識しました。メロディがどれだけ美しくても、ただ流れるように歌ってしまうと、この曲の核心が伝えきれなくなってしまう気がしたんです。だから、役になりきるように、言葉を一つひとつ丁寧に、力強く伝えることを心がけました。それは少し大げさに聞こえるかもしれませんが、それくらいこの曲には強いメッセージが詰まっているんです。
 
Misako Sakazumeさんの歌詞は、私にとって特別な存在です。彼女の書く言葉は、とにかく素直で、真っ直ぐ。私自身も、綺麗事ではなく、誰かの想いを代弁できるような音楽を届けたいと思っているので、彼女にはとても信頼を置いています。
 
この曲を自分に自信をなくしているすべての人に聴いてほしいです。何かに傷ついて、自分を愛しきれていない人。何歳であっても、どんな状況であっても、周りと比べて落ち込んだり、人生に迷いや焦りがでてくることってあると思うんです。でもそんな時、この曲を唱えるように歌って、自分自身を励まし前に進む力になれたら嬉しいです。
 
そして、25周年を迎える今、ファンの皆さんに伝えたいことがあります。本当に、本当にありがとうございます。25年も支えてくれた皆さんがいたからこそ、今の私がここにいます。そして、この周年をただのお祝いではなく、自分自身を応援するセレブレーションにしてほしいです。私たちの頑張りを認め、愛し、喜びを分かち合う一年にしましょう!
 
<Crystal Kay>


真っ直ぐで、深みがあり、愛に溢れる彼女が贈る「Love Myself」は、聴く人それぞれの人生にそっと寄り添い、希望を灯してくれるに違いないでしょう。



◆紹介曲「Love Myself
作詞:Misako Sakazume
作曲:Misako Sakazume