拝啓 新山詩織様

 2024年4月27日に“新山詩織”が Digital Single「春曇りfeat.Ran」「ゆらり」「Free~16 Strings ver~」計3曲をリリースしました。タイトル曲「春曇り feat.Ran」はRanとのコラボ楽曲となっております。
 
 さて、今日のうたではそんな最新作を放った“新山詩織”と“Ran”による文通的エッセイをお届け!【後編】はRanから新山詩織へのお手紙です。今回も音声版がございます。本人の朗読でもエッセイをお楽しみください。


Ranの朗読を聞く

詩織さん、詩織さんの言葉がつまったお手紙ありがとうございます。
 
はじめ「春曇り」のデモを「春曇り」という言葉を知らずに聴かせていただいた時、
かっこいい!
これに言葉を書かせていただけるなんてなんて幸せだろう!
と気持ちを噛み締めました。
 
お母様との会話の中で「春曇り」という言葉が出てきたというエピソードを聞いたときに、色んな感情が込みあがり、なんだか私は泣きそうになりました。
その時からお互い言葉にしなくとも、『曖昧ではっきりしないもの』というテーマがあったのかもしれません。
詩織さんがこの曲を作った時と同じで、「春」という言葉が持つ可能性を私も探りながら詞を書きました。
 
 
詩織さんと制作をするにあたって、詩織さんの過去のインタビュー記事などを読んでいて気付いたことがありました。
言葉の透明度です。詩織さんとお話をする時にも感じることですが、言葉が綺麗なんです。
 
思いついた詞をブラッシュアップすることを今までで1番やりました。
1番良い言い回しはなんだろう。
詩織さんと意見を交わす中でそう考える時間がとても楽しかったです。
 
 
個人的な話ですが、ここ数年、
世間的な春のイメージとは裏腹に、私は春になると気分が落ちていました。
だけど、これからこの曲がこの世界にあると思うと、心が軽くなります。
 
詩織さんには感謝の気持ちでいっぱいです。
本当にありがとうございます。
 
この歌が沢山の方に届きますように。
 
 
Ran



◆紹介曲「春曇り feat.Ran
作詞:Ran
作曲:新山詩織