ちゃんみな

最悪の質問。

 2020年9月9日に“ちゃんみな”がニューシングル『Angel』をリリース。全4曲が収録される今作。タイトル曲「Angel」はラテン調のギターのリフが印象的なサマーチューンで、エナジードリンクブランド『モンスターエナジー』の新商品“モンスター ウルトラパラダイス”とのタイアップ曲となっております。是非、今のちゃんみなが表現する4曲をご堪能あれ…!
 
 さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“ちゃんみな”によるスペシャルエッセイを【前編】と【後編】でお届け!【前編】のタイトルは「最悪の質問」です。多くのインタビューを受けるなか、彼女が“最悪の質問”だと感じるものとは? その理由とは? そして、音楽と共に生きるにつれ、徐々に見つけつつあるひとつの答えとは…? 今作『Angel』に通ずる想い、受け取ってください。

~歌詞エッセイ【前編】:最悪の質問~

六本木にあるデッカイビルの最上階
目を精一杯吊り上げたメイクに
ブランド物で着飾った私は混乱を隠せずにいた。

『この作品はどういう方に聞いてもらいたいですか?』
「えーと。。」
『どうしてそんなに強くあれるのですか?』
「えぇそんな」
『アーティストを目指したきっかけを教えてください』
「えっとですね、、、」
『目指しているアーティストは?』
「んー、、」
『ラッパーになったきっかけは?』
「、、、」


何十本目かのインタビュー
これはどれも私にとっては最悪の質問だ。
いや、もちろんインタビュアーさんが悪いわけじゃない
最悪だ、、と思う理由がある
その理由は
自分でもサッパリわからないから。
かといって性格上“適当”な回答は出来ない。

もちろん、答えを探そうと
あらゆることをしたし行動もしてきた
でも、わからないものはわからない。
時々、いつから人間の頭の中は言葉ではっきりと
表現ができるようになったというの?
という疑問を抱きしめて一緒にベットに入る。
そして付き合いたての彼氏のように
次の日の朝、昼、夜、長い時は一週間
ソイツは私の側に居座る。面倒くさい。

あの“最悪の質問”に何も考えずに答えるならば
私の作品は誰に聞いてもらいたいとかは別に無いし、
強いかなんて自分ではわからないし
アーティストになりたい!とかは
物心がついた時には思っていたし
目指してるアーティストなんていないし、
ラッパーになったというよりかは
みんなが私をラッパーと呼ぶから、、だよ、、。
というなんとも性格の悪い回答になってしまう。
もしかしたらもう少し大人になったら、
必然と正しい回答がわかるのかもしれないが
今のところ、これが真実なんだー!!と投げやり気味。

でも私はそんな悩みと長いお付き合いをしながら、
ゆっくりと答えを見つけている。

こんなことがあった

とっても冷たい雨が降っていた秋の終わりの事
ハロウィンあたりだったかな。
その時に交際していた彼とちょっとした喧嘩をした。

彼の家を出て、自分の家に帰っている途中
ハロウィン明けで汚れている町を見て
隅の少し、ほんの気持ち、綺麗な場所に
無性に行きたくなった
そう思えば、さっき私を追いかけてくる彼を
追いのけて向かった先は家とは逆方向だったな
そのまま町の隅のベンチに座って
その日のリハーサルで
たまたま持っていたギターを出した
自分の今の感情に合ったコードを鳴らして、
デタラメな歌を歌った。
その時はじめて、私は自分が傷ついている事と、
裏切られた事、悲しい事、彼を好きな事、に気付いた。
変かもしれないが、私はそうやって自分を知る
そうやって、自分の感情を確認する
音楽の力を借りて。

恋愛に限らず、仕事、友情、人付き合い、人間関係、
全ての事から感じる感情の連絡口が音楽だ。
ハッピーな事も、悲しい事も、悔しい事も
その時によって音楽のジャンルも違う。
同じ状況なのにHIPHOPの時もあればROCKの時もある
さっきラッパーと呼ばれるのは、、
みたいに言ったけどそういう事じゃない
限られたくないだけなんだ。
生涯の感情を一つに絞れない。

これを読んでいる人は、
ゲ!気持ちわる!ロマンチストすぎ!とか
思うかもしれないが、そう思われてもおかしくない
だってそうなんだもん。好きに呼べばいい。

ある意味、音楽をしていない時の私は、
無というか、不感というか、大丈夫というか、、
もしかしたら、そういうところを
人は強いと思ってくれるのかもしれない
知らないけどね

時に、初対面の人には、
いきなりキレたりする人かと思ったとか言われるけど
そんな事ない。キレないよ、普通に。
そんな風に思われているのか、、と
たまにガッカリするけど
正直、ああいう歌書くし性格もちょっぴり悪いと思う。
でも、これについて私が曲を作るとなると
どんな感情が出てくるかはわからない。
ビックリ箱と一緒だね。

私には、頭の中や心の中をアートなしで、
言葉だけで伝えるのは難しいし面倒くさい
でも自分の中身に興味を持たれる事は死ぬほど嬉しい。
今では、自分の中身と外見のギャップを楽しんでいるし
愛してやまない。

一年前は、そうじゃなかった
どの作品も二面性が出てしまい
また、作品と私自体とのギャップもある
それが一年前の私には許せなかった。
でも、いつの間にか人を許せるようになったのと同時に
自分を受け入れ、自分の許しを貰えた。

人間味が1番出るであろう恋愛よりも
私にとっては音楽が1番人間味がダダ漏れなんだろう。
私の曲の中でも恋愛の曲が多い印象を
受ける人は少なくないと思う
中には、恋愛の曲のつもりで書いてないのに
そう聞こえる曲も多いはずだ。
それは、そもそも私が音楽に
惚れ込んでいるからなのかもしれない。

いつも私の心の代わりになってくれて有難う
最悪な時も、側にいてくれて有難う
天使のように形が無く、簡単に人間を魅了させ
悪魔のように簡単に人間の人生を狂わせる
あぁ音楽が大好きだ。
そんな事を思いながら雨の夜
今作『Angel』を創り上げた。

<ちゃんみな>

◆紹介曲「Angel
作詞:ちゃんみな
作曲:ちゃんみな・Ryosuke“Dr.R”Sakai

◆New Single 「Angel」
2020年9月9日発売
初回限定盤 WPZL-31771 ¥2,300+税
通常盤 WPCL-13226 ¥1,300+税

<収録曲>
M1. Angel
M2. Very Nice To Meet You
M3. Rainy Friday
M4. As Hell


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