動画再生140万回「ママ」で話題!新曲映像公開!

 児童虐待をテーマにしたデビュー曲「ママ」(2013年10月発売)が話題を呼んだ“文月メイ”。「ぼくのことが邪魔なの?あのゴミ袋と一緒に捨てるの?」衝撃的な言葉で綴られたこの楽曲は大きな波紋を呼び、ネット上で賛否が巻き起こった。NHK「ニュースウォッチ9」やフジテレビ「ニュースJAPAN」などの報道番組でも紹介され、「ママ」の動画再生数は140万回を超えた。

 日本テレビで放送中のドラマ「明日、ママがいない」でも扱われている児童虐待。文月メイが児童虐待問題に踏み込んだ「ママ」には、「心に響く。涙がとまりません」など絶賛のコメントが寄せられる一方、「子供が可哀想過ぎる」と否定的な声も上がり、多くの議論を呼んだ。この「ママ」で一躍注目を集めることになった文月メイが2月5日、1stアルバム「She is.」をリリースする。そしてこの度アルバム収録曲「Angel」の映像が公開された。

 「ママ」では、虐待されて亡くなる子どもの視点から母親に対する心境が綴られているのに対し、「Angel」は母親の視点で生まれたばかりの子どもに対する純粋な愛情が歌われる。また、それぞれの文脈の中で「天使」という共通するワードが登場し、2曲を並べるとあたかも「Angel」が「ママ」のアンサーソングであるかのように感じられる。「Angel」を聴いて、再度「ママ」を聴き返すと、その聴こえ方が少し違ってくる。

 一見真逆の2曲が共通して歌うのは、子から親、親から子への揺るぎない愛情。「ママ」で歌われているような子どもを虐待してしまった母親も、子どもが生まれた時にはきっと「Angel」のような気持ちを抱いたはずなのだ。虐待を受けて命を落としてもなお「いつでもママを見守ってるよ」「嫌いになったりしないよ」と歌う「ママ」の歌詞には、「児童虐待擁護ではないか」といった批判の声が上がった。しかし彼女が伝えたかったのはそういうことではないだろう。何があっても親を愛する子どもの気持ちを歌詞で歌うことで、親子の間に本来的にあるはずの「無条件の愛」を思い出してほしい。それによって今にも虐待行動に向かいそうな親に踏みとどまってほしい。そんな彼女の真意を感じ取ることができる。

 アルバム「She is.」には、「ママ」「Angel」の他にも母子の関係を描いた「雨」や「実家」など、自分自身や家族、社会に目を向け紡がれた楽曲11曲が収録される。まっすぐに心に届く言葉と独特の温もりを持つ個性的な歌声、シンプルなアコースティックサウンドに彩られた文月メイの「歌」から、きっとあなたも何かを感じられるはずだ。

◆「She is.」
2014年2月5日発売
UPCH-20340
¥2,835(税込)