衝撃的な歌詞で始まる楽曲「ママ」がネット上で話題を呼んでいる。今年3月に動画共有サイトにアップされて以来、徐々に口コミで拡がり、これまでに再生回数は新人としては異例の12万回を超えた。
歌っているのは“文月メイ”。これまで詳しい情報が明かされず謎に包まれていた彼女が、ユニバーサルミュージックから「ママ」でデビューすることが発表された。
「ママ」は子どもの虐待をテーマにした楽曲。文月メイ本人によるイラストで構成した動画が公開されるとすぐに「涙がとまらない」「胸が痛みます」と多数の反響コメントが寄せられ、動画は次々にシェアされた。
多くの人々の心を動かしたこの曲の制作者である文月メイは、千葉県出身の女性シンガーソングライター。一聴して耳を奪う歌声、社会を鋭く見つめる独自の視線で綴られた歌詞。現代社会のリアルを歌う彼女のスタイルは今のJ-POPシーンの中で異彩を放つ。
聴く者の心を深くえぐるような言葉はショッキングではあるが、楽曲の根底にあるテーマは「本当の愛」だ。「ママ」に込めた思いについて文月メイはこのようにコメントしている。
「虐待のニュースを頻繁に耳にする昨今。自分の子どもを虐待するという異常な行為、人間が人間でなくなる瞬間の裏に在るものは『愛の欠乏』ではないでしょうか。子どもから親への揺るぎない『無償の愛』を、一人でも多くの心を失いかけている人に伝えたい想いから『ママ』が出来上がりました」
デビューシングル「ママ」は10月2日にリリース(iTunes先行配信は9月11日)。8月20日には、J:COMが主催する未来のスター育成プロジェクト「Girls Power Wave」の一環として東京スカイツリータウン内「J:COM Wonder Studio」で行われたライブに出演。ステージからファンにデビューを報告した。8月27日にも同場所でフリーライブを行うことが決定している。