福島県庁を訪問、義援金を寄付!

 福島在住のロックアーティスト“音速ライン”の藤井敬之が、メンバーの大久保剛とともに24日、福島県庁を訪問、東日本大震災の被災者への義援金42万を内堀雅雄副知事に手渡した。

 今回の義援金は3月1日、東京・新代田からスタートした全国ライブツアーで募金活動を行ない、震災翌日の12日の三重・松坂のライブから5月20日の東京公演まで21公演の各ライブ会場で呼びかけた。

 ヴォーカルの藤井は、いわき市出身で現在郡山在住の「生粋」の福島っ子。福島県の観光大使も務めている。「震災当日は名古屋のライブでした。ファンの皆さんから大丈夫ですか、と励まされ、また自分達のCDが津波で流された、南相馬出身のご夫婦の方からのメッセージなど多くの方からコメントが寄せられ、自分としても何かしなくては、と思いました」

 5月18日には配信シングル「一人じゃない」をチャリティソングとしてリリース、6月8日には福島県郡山でのライブを収録したDVD付きシングルも発売する。「ONandON」=「絶え間なく」という想いを込め「ONandON Project」と名付けられた支援活動に地元福島の吉本の芸人「ぺんぎんナッツ」の二人もこのプロジェクトに賛同、この日一緒に県庁を訪ねた。

 「福島の美しい自然、きよらかな人々の心にも疲れが出ています。戦いです。音速ラインの活動に感謝するとともに、これからも一緒に頑張って行きたいです」とガッチリ握手を交わした内堀副知事。これに答えて藤井も「福島で生まれ育ち、何年かかっても以前のふるさとを取る返すためなら何も惜しみません」と答えた。