amazarashiは、2025年11月19日に今年4月29日に開催された自身初となる横浜アリーナ公演を完全収録した映像作品「電脳演奏監視空間 ゴースト」のリリースを発表した。
「電脳演奏監視空間 ゴースト」は2018年に日本武道館で開催された 朗読演奏実験空間 『新言語秩序』の続編にあたるライブでamazarashiの秋田ひろむが書き下ろした物語を軸に、専用アプリによる演出、ストーリーの公開など音楽とテクノロジーが融合されたライブ。
4月9日には、この公演のために書き下ろされた楽曲を収録したアルバム「ゴースト」がリリースされるなど、amazarashiの独自の世界観を展開したコンセプトライブとなる。
この映像作品は完全生産限定盤と通常盤DVD・BDの計3形態でリリースされ完全生産限定盤にはライブ映像が収録されたBDに加え、MV2曲とアルバム「ゴースト」に収録される楽曲4曲のリリックビデオが収録されたBD、ストーリーの朗読パートを含む、ライブ音源をフルで収録した2枚組のCDを同梱。
加えてストーリーや、公演に向けて公開されていた、ストーリーの世界につながるテキスト、イラスト、写真などがフルカラーで掲載されたブックレット、オリジナルのTシャツが12インチの特殊ジャケットにコンパイルされた豪華仕様としてリリースされる。
<amazarashi 秋田ひろむ コメント>
僕は青年期の半ばから背後霊と生きてきました。
彼は皮肉屋で、世の中の全てを懐疑的にとらえ、冷笑とニヒリズムを僕に植えつけました。
人生の勝負所では「お前じゃ無理だ」と囁き、失敗には「ほら見たことか」とせせら笑うのです。
これまでのamazarashiの歩みは、そんな背後霊との戦いの歴史だったように思います。
音楽だけで生活ができるようになり、音楽を武器としてではなく本来の音楽として獲得し、自分自身を肯定できるようになったある日、彼の姿を数年見かけていないことに気がつきました。僕は彼に勝利したのだと思いましたが、そうではありませんでした。
今でも体調や精神が不調の折りに彼は姿を現し、少し離れたところで僕に悪態をついてきます。
監視社会、言葉狩り、キャンセルカルチャー、ハラスメント、権威の濫用、人命軽視等々、今回の「ゴースト」プロジェクトは現代の様々な問題が散りばめられていますが、危機的な状況の中で選び取る自分自身こそが己であるという仮定のもと、そしてそうであってほしいという願望のもと、物語は駆動します。そして僕はそこで背後霊との決着をつけるつもりです。
ゴーストに憑りつかれた全ての人が、自分自身を生きられますように。
amazarashi 秋田ひろむ