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Q1. 歌詞を書くことになった、最初のきっかけを教えてください。
僕が初めてバンドを組んだのは高校を卒業して東京に出るタイミングでした。そのバンドがオリジナルソングを演奏するバンドだったので、その時作った曲が初めての作詞です。
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Q2. 歌詞を書く時には、どんなところからインスピレーションを得ることが多いですか?
曲を書くためにはインプットが必要だと思っています。
どこか旅行に行ってキレイな景色を見たり、人と話したりする事でインプットする人も多いかと思いますが、僕はそこからインスピレーションを得たりすることはあまりなく、何かしらの芸術作品から刺激を受けて書くことが多いです。
車の中でふとラジオから流れてきた音楽がかっこよかったり、映画を観て感動したりすると、途端に「自分も書きたい!」というスイッチが入って曲を書いたりします。 -
Q3. 普段、どのように歌詞を構成していきますか?
僕の場合はあまり自分の実体験をそのまま書くという事は少ないです。と言うのも、全作品シンタくんと2人で作っているので、あまり個人的すぎる詞を書くことに抵抗があるのだと思います。
ただ、テーマであったり、そこに登場する主人公のキャラクターなどは自分の考え方を反映させます。そして、その主人公のキャラクターはかなり細かいところまで設定する事が多いです。年齢や職業はもちろん、時には独身で犬を飼っていて唯一の趣味が犬の散歩、とか。そんな事は歌詞には出てこないのですが、そういう風に細かく設定する事で、彼が言いそうな事、しそうな行動、というのがハッキリと見えてきたりします。
逆に「こういうタイプの彼からはこの言葉は出てこないだろうな」とか、そんな事をシンタくんとよく話したりしながら制作しています。 -
Q4. お気に入りの仕事道具や、作詞の際に必要な環境、場所などがあれば教えてください。
最近はコロナの影響でなかなか外に出られない事が多くなってしまいましたが、昔は歌詞に行き詰まるとよくファミレスに行って、人間観察的な事をしながらアイデアを膨らます事もよくありました。
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Q5. ご自身が手掛けた歌詞に関して、今だから言える裏話、エピソードはありますか?
「奏(かなで)」の歌詞はかなり難航して、10回(いや、それ以上かも、、、)くらい書き直しました。
特に曲の最終的な着地点を探すのに苦労して、シンタくんと話し合った結果「ここに登場する主人公の女の子の気持ちがうまく表現できたらこの曲は完成するんじゃないか?」という事で、女兄弟や女友達に電話して、「こういう時女性はどう思うの?」と実際にリサーチしてそこから歌詞を書き上げました。 -
Q6. 自分が思う「良い歌詞」とは?
歌詞というのはポエムとは違って、メロディーと合わせて聴くもの。無理矢理言いたい事をそのメロディーに乗せてもうまく馴染まない事がよくあります。メロディーが呼んでいる言葉がしっかり乗っている歌詞は自然と心に染み込んでいくものだと思います。
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Q7. 「やられた!」と思わされた1曲を教えてください。
BUMP OF CHICKEN 「車輪の唄」
見事に曲の最初から最後までの時間経過や情景が描かれていて、音楽なのに映画を観ているような気持ちになる名曲だと思います。 -
Q8. 歌詞を書く際、よく使う言葉、
または、使わないように意識している言葉はありますか?代名詞を使う時はかなり気をつけています。「それ」とか「あれ」とか「その」とか。
曲は再生ボタンを押したら巻き戻る事なくストーリーが進んでいきます。だから例えば「それ」が出てきた時に、すぐにどの事を指しているのかが解らないと、そこで曲の世界やストーリーがストップしてしまい、それでも曲は止まらず先へと進んでいくので追いつけなくなってしまうと思うのです。
だからなるべく自然と物語が最後まで流れていくような作り方を心掛けています。 -
Q9. 言葉を届けるために、アーティスト、クリエイターに求められる資質とは?
作品が等身大であること。
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Q10. 歌詞を書きたいと思っている人へのアドバイスをお願いします。
かっこつけようとせず、自分の中にあるものを素直に表現していく事が大事なんじゃないかなと僕は思っています。
このフレーズの「こんな歌」とは、「奏(かなで)」という曲自体の事を指しています。 曲の中でその曲自体の事をうまく説明出来たかなと自分では気に入っています。
'99年結成。2003年「view」でデビュー。大橋の温かく包み込むような独特の歌声、 それを支える常田の卓越したサウンドクリエイトで「奏(かなで)」「全力少年」 など、ヒット曲を次々と生み出す。
01. OverDriver
02. 吠えろ!
03. 青春
04. Ordinary
05. 東京
06. スイッチ!
07. されど愛しき人生
<収録曲>[Bitter Coffee]
01. I-T-A-Z-U-R-A
02. G.A.M.E.
03. 風がめくるページ
04. いろは
05. SINK
06. フォークで恋して
07. あけたら
日時:2021年12月22日(水) OPEN/START:17:30/18:30
会場:日本武道館 チケット料金:全席指定¥11,000 (税込) 詳しくはコチラ
SUKIMASWITCH TOUR 2022 “café au lait”
チケット代:全席指定¥9,000 (税込) 詳しくはコチラ