1位は、今や飛ぶ鳥落とす勢いのソナーポケット。確かに、この歌は、いつもにも増して彼らの真摯な気持ちが伝わってくる。これも“恋”ではなく、“愛”ゆえのチカラか。2位は、斉藤和義のドラマ『家政婦のミタ』主題歌。ドラマの高視聴率ゆえの人気もあるだろうが、本作のサビ「愛なき時代に生まれたわけじゃない」というフレーズが印象的だからこそ、楽曲自体もロングヒットしているのではと思われる。これが「恋」や「夢」では、ドラマ中の修羅場を克服する歌に聞こえない。やはり「愛」だからこそ、力強く前に進めるのだ。6位のAKB48も同様で、本作がシリアスに聞こえるのは、派手さを控えたPVやメランコリックな曲調かと思っていたが、意外と“愛”効果が全体に及ぼしているのかも。
3位のGReeeeNは「ラブ」も「愛」も「好き」も、タイトルに「恋」も含まれていて、見た目上は雑然(笑)だが、後半で「愛」が沢山出てくることで楽曲が締まって聞こえる。やっぱり、最後に「愛は勝つ」のだ。(それにしても、7位の「キセキ」は、これで4年連続上位入り!こんな“キセキ”が起きるのも愛だからか。)
4位のKARAも、前作「
GO!GO!サマー」はイケイケで愛など皆無なのに、本作では真冬に愛を告げるという見事にメリハリの利いた戦略(笑)。やはり、冬のまったり感と「愛」の相性は抜群のようだ。
TOP10内の男女比を見てみると、男性5曲に、女性3曲、男女コラボ2曲と、男性有利。筆者も含め、「愛している」なんて普段言えないからこそ、ここぞとばかり男性ヴォーカルによる「愛」のうたが支持を集めるのだろうか。あるいは、普段「愛している」と言われたい女性たちが、せめて歌の世界だけでも、と男性ヴォーカルによる「愛」のうたを求めているのだろうか。謎は深まるばかりだが、いずれにせよ、このように歌詞の内容で人気が変わると推察できるのも「愛」ゆえの一途なチカラからであろう。
そして、このランキングをざっと見てみると、「この歌イイ!」と人が言っているものが非常に多いようだ。それだけ普遍的に支持されるということは、クリスマスに向けての駆け込みにも、確度高く効力を発揮するかもしれない。信じるか信じないかはあなた次第・・・ご健闘を祈ります♪