夏の幻

Omoinotake

夏の幻

作詞:福島智朗
作曲:藤井怜央
発売日:2020/06/26
この曲の表示回数:35,580回

夏の幻
自販機の明かりに 照らされた横顔
もう帰らなきゃって 背伸びした君の
足元 固く結んだコンバース
どうしてか やけに大人っぽく見えた

いつもの一人の 気怠い帰り道が
見たこともないくらい 輝いて映った

並んで歩いた 湖のほとり
夏の風が撫でた 制汗剤の匂い
想いを伝えた僕に 頷いた君は
今にも消えてしまいそうな 蜃気楼みたいで

電話越しの 次はいつ会える
薄暗いこの部屋さえも 眩しくて眠れない

あぁ 君が今どうか 同じ想いでいて
壊れそうな高鳴りに 蒸し暑い夜が更ける
あぁ 消えないで 空に溶けていく花火のように
この胸を焦がす痛みは 夏の幻じゃないと言って

汗ばんだ 僕の手のひらが君に
気づかれてしまうことが怖くて
握れない左手 宙を舞う願い
微熱のアスファルト 溶けた甘い匂い

画面に映る たった4文字が
どんな小説よりも 心を揺らすんだ

あぁ 君が今どうか 同じ想いでいて
壊れそうな高鳴りに 蒸し暑い夜が更ける
あぁ 消えないで 空に溶けていく花火のように
この胸を焦がす痛みは 夏の幻じゃないと言って

消えない余熱に 火照る身体
君がくれた感情は 喉が乾く
窓の外から吹き抜けた 淡い夜の匂い

この先僕はきっと この季節が巡る度に
思い出す この夜と焼き付いた恋の想い
あぁ 消えないで 空に溶けていく花火のように
この胸を焦がす痛みは 夏の幻じゃないと言って

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