アタラズモトオカラズ

石崎ひゅーい

アタラズモトオカラズ

作詞:石崎ひゅーい・須藤晃
作曲:トオミヨウ
発売日:2016/12/07
この曲の表示回数:14,300回

アタラズモトオカラズ
給料日にはエビチリ食べよう
ハンバーグにも目玉焼きつけよう
何でもかんでもフォークで食べよう
ハメを外してこの程度ですって言おう
横断歩道でガキが転んで
助け起こして怒られたって
サプリメントで元気になって
爺さん山盛り朝飯代わりで
ゴミ捨て場にはビニール傘が
野戦病院救急車が足んないぞ
朝昼晩とタオルを首に走る奴ら
奴らはほらみんな田舎っペだ

健康診断人間ドック
コレステロールに尿酸値
筋骨隆々矯正下着で締め付けて
人は見た目で決められるからね
マネキンとっても気持ち悪いよね
鼻の先っちょかけているよね
カルチェラタンの壁の落書きさ
銀座の路地裏百円拾ったよ
酒をやめない男の理屈は
恋する女の涙とおんなじ
猫の瞳は二つの三日月で
馬の瞳はブラックホールさ

ポップアートとクラシックミュージック
アンディウォーホルとモーツァルト
二つの駅のシャトル便だよ
行ったり来たりの繰り返しさ
二つの駅のシャトル便だよ
行ったり来たりの繰り返しさ
仕事があるだけましじゃないか
やりたいことをやりたいのなら
まずは働き金貯めて
遠くへ行って出直しな
どうにもこうにもにっちもさっちも
いかなくなったら目を閉じて寝ろ

男の勝負は生涯一度
風に吹かれて生きるんだ
男の勝負は生涯一度
風に吹かれて生きるんだ

「隣の家の母ちゃんは郵便局でパートの仕事しててさ。
誰にだってできる仕事だって愚痴ってる。
俺たちあれだからさ、安っぽい居酒屋でビールの瓶に
落書きをしながら
酔っ払った初対面の女に
瓶をくわえさえてさ、ただはしゃいでたんだよ」

自分の犯した罪を懺悔する場所は
この国にはないからねどこにもさ
最強の生物はサソリなんだってさ
弱い俺たちたいしたことをやらずに
おしくらまんじゅう押されて泣くってさ
チグリスユーフラテス川見に行きたいね
こんな夜にあの子がいてくれたら
結婚しようと言ってみたいな
こんな夜にあの子がいてくれたら
人生をあげるよって言ってみたいな
こんな夜にあの子がいてくれたら
人生をあげるよって言ってみよう

仕事があるだけましじゃないか
やりたいことをやりたいのなら
まずは働き金貯めて
遠くへ行って出直しな
どうにもこうにもにっちもさっちも
いかなくなったら目を閉じて寝ろ

給料日にはエビチリ食べよう
ハンバーグにも目玉焼きつけよう
何でもかんでもフォークで食べよう
ハメを外してこの程度ですってこの程度ですって言おう
朝昼晩とタオルを首に走る奴らは
奴らはほらみんな田舎っぺだ

鉄板みたいに灼けたアスファルト
喉が渇いてたまらない
今日あいつがくたばっちまえば
渋谷保健所の係員たちが
清掃道具を持ち寄るんだろうか
100万人が生まれる代わりに
130万人が去年死んだぞ
明かりが消えたら朝になるまで
誰かの寝息に耳を澄まそう
生きてることが大切なこと
生きてることが大切なことなんだ

やりたいほうだいの人生を目指そう
人はひとりで生きられる
まずはあきらめることから始める
自分の幸せのためなら他人を犠牲にする
情熱なんて精神の発熱だ
夢なんてもってはいけない
孤独でいること
面倒から逃げ回ること
悪の華を抱き締めて
毎日生まれ変わるように目覚めること
そして、やりたいほうだいの人生を
風のように駆け抜ける
なんだかうんざりするような生き方だけれど

バンジージャンプのように落下していく夢
オレは落ちていく夢を見る
スローモーションで谷底へ落ちていく
そして地面に叩き付けられて起きる
ベッドに激しく落ちて
バウンドして下へと転げ落ちる
その弾みでかあさんが倒れる
パトカーのように携帯が鳴る
電池残量が少なすぎる
かあさん目を覚まして かあさん目を覚ましてよ

「あのさ 天下のポールサイモンが歌ってたんだけどさ」
「ポールサイモンって誰?」
「母親と子供の絆っていうのはいったん母から離れた子供が次に
再会するのは天国だっていう歌なんだよね」
「ポールサイモンって誰?」
「いつまでたっても母ちゃん母ちゃん言ってるようじゃさダメなんだよ」
「ポールサイモンって誰?」
「天国行くまで繋がっちゃいけないんだって。
ポールサイモンが言ってんだからそりゃ正しいよ」
「ポールサイモンって誰?」

いつかのどこかの寂れた射的場で
ボンタンアメの箱を狙ったコルク栓は
箱には見事に命中したのに
びくともしなくてがっかりしたね
僕の生き方は的を外したスカ玉なんだと
ボンタンアメは教えてたんだ
君との出会いが運命なんだと
ボンタンアメは教えたかったんだ

やり直したいこと山ほどあるんだ
失敗だらけの後悔だらけの
やり直したいことたくさんあるんだ
失敗だらけの後悔だらけの
巡り会うことを祈って
眠った夜は数え切れない
巡り会っていたのに
気付かず過ぎた日々は戻らない

当たらずも遠からず
当たらずも遠からず
人生のマトなんてマボロシ
でも生きてりゃお前の投げた球は
当たらずも遠からず
当たらずも遠からず

明かりが消えたら朝になるまで
誰かの吐息に耳を澄まそう
生きてることが大切なこと
生きてることが大切なことなんだ

当たらずも遠からず
当たらずも遠からず
人生のマトなんてマボロシ
でも生きてりゃお前の投げた球は
当たらずも遠からず
当たらずも遠からず
当たらずも遠からず
当たらずも遠からず

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