帰り道

この道も歩きなれた その横顔もずいぶん見慣れた
水溜りに写るアタシは あの頃よりも少し老けた

乾いた言葉が交差して消える
そんな二人が疎ましくなって
心痛くて あなたのせいにして
背を向けた

アタシを呼んだ声が 深く体の中で熱を上げた
それは少し 息苦しいほどに
あなたを強く愛しく思わせる

少ない街頭 古びた自販機 角を曲がればあなたの家
もう何回通り抜けて あと何回迷うのだろうか

その手その唇 見つめあう瞳
重ねるたびに減る回数
最近夢を見た あなたとアタシが無くなる夢を

アタシを呼んだ声が 深く体の中で熱を上げた
それは少し 息苦しいほどに
あなたを強く愛しく思わせる

行き場の無い帰り道 少し離れて歩く二人がいた
目の前にはどこまでも続いてく夕日 二つの影

繰り返す帰り道 バレないように少しだけ泣いた
ゆっくりとあなたの側によって 自販機の角を曲がって
手をつないだ…
手をつないだ…
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