かなさんバナ

大好きだからこそ
「キミを傷つけたくない」
別々になった二人の話

白いため息で埋まるこの部屋は
あんなに愛し合った熱を持たない
いつしか降り出した雪は優しく
瞳に移した儚い想い

肩を寄せ合って静かに手を取った
些細な仕草何度もリピートする
離さないでと途切れたあの場所で
置いてきた私と出会った

大好きだからこそ
「キミを傷つけたくない」
大好きだからこそ
「困らせたりしないわ」
別々の花を咲かせた二人の想い出は綺麗なままで

銀色の街に浮かぶキャンバス
描いていたわけ理由
にまた報われる

あの時キミが伝えたかった言葉

今でもまだ私に残っている
夢の続きは他の誰かと見ているの

当てのない空に話しかける

大好きだからこそ
「キミを傷つけたくない」
大好きだからこそ
「困らせたりしないわ」
凍てついた華の香りを運んでくる
今夜の風に迷っている

願いが叶うのなら
もう一度あの頃へ
失って気づいた
愚かさが甦る
素直になれなかった
想いは窓の向こう
舞い落ちる

大好きだからこそ
「キミを傷つけたくない」
大好きだからこそ
「困らせたりしないわ」
瞳を閉じてみれば、浮かんでくる二人の想い出は
綺麗なままで
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