キンモクセイ

君がもう 寒さを感じぬ様に このうでで包めば
こころを溶かす様な 熱い想いが孤独を癒す

君とただ 何気ない言葉交わして ヒコーキ雲を見た
校舎のすきまに射した オレンジ色の小さな未来

君が一人が嫌いな理由は 知ってるから
僕も一人が苦手で 口下手だけど今日は
陽が落ちるまで 一緒にいないか?

いつもほら 別に用もなく電話をかけてごめんね
時々、不安の芽が水を欲しがる時はいつまでも

「そばにいて」 帰りたくない気持ちを 言葉に出来ず
あなたの黒いコートのそでを少し強く引っ張った

私は逃げてばかりで 自分の気持ちも知れない
キンモクセイの香りが 冬を連れて来たなら
コートの中であたためて。

当たり前の事が…当たり前じゃなくなった時に
初めて気が付くんだ あなたとじゃなきゃダメだと

私は逃げてばかりで 自分の気持ちも知れない
キンモクセイの香りが 冬を連れて来たなら

コートの中であたためて。

中途半端な二人が 一つになれた時
気付いた あなたといれてよかった
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