雨がやむころ

夏のぬるい雨じゃ 流しきれない
痛みが今も ここで燻ぶる
月の明かりだけで 歩けるほどに
僕は強くも 優しくもない

あの日君を傷つけてから ずっと考えていたよ
思い遣りの意味を 愛と情の意味を 永久(とわ)と今の意味を…
守りたかった 悲しいほどに
愛したから 側にいたから
壊したかった 苦しいほどに

他人じゃない 家族じゃない
恋でもない ただそこには 君がいて
僕は甘えすぎていただけ
揺れる電車からの 四角い空に
雲が一筋 線を描いた
もしもあの頃なら 僕は笑顔で
君と笑顔で 眺めたのだろう

あの日君を傷つけてから ずっと考えていたよ
出逢う事の意味を 欲と罪の意味を 君と僕の意味を…
守れなかった 綺麗なほどに
愛されても 抱かれていても
腕を離した 死にたいほどに
悔やんだけど1人だった
そして僕は まだ生きてると感じた
こんな僕を 許して欲しい

約束された未来や 繰り返される幸せ
そこに居場所を 見つけられないのに 君だけはいつまでも
守りたかった 悲しいほどに
愛したから
側にいたから 腕を離した
死にたいほどに 悔やんだけど
1人だった そして僕は
まだ生きてると感じて
こんな僕を 許して欲しい
雨がやむ頃…
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