よごれた靴

月へと 続いた 道があった
鞄の中 悲しみ 詰めて
乾いた 荒野の 真ん中で
男はただ つらつら 歌う

生きてくほど
意味も持たずに
自由なんて
荷物なだけさ

汚れた靴を 鳴らして この世界を
めぐって やがて さよならした
朝は まだかと 独りきり 慣れてし
まったもんだ
悪くはない

戦車の音まで 遠くなって
死んだはずのアイツが言った
お前の 呼吸を 歌にしよう
絵空事は ギターが歌う

生きてくほど
意味も持たずに
自由なんて
荷物なだけさ

汚れた靴を 鳴らして この世界を
巡って やがて さよならした
あれやこれやと 独り ただ 慣れて
しまったもんだ
悪くはない
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