桜の精

桜の精 ある日 晴れた
空のもと 咲き誇り
桜の精 風に煽られ
吹雪の様 舞い上がる

人世の喜び 人世の悲しみ
私の心に宿るのは
木枯らしに耐え 一人佇む
桜の精 桜の精

桜の精 雨に打たれ
つぼみの花 落とされても
やがて時期(とき)を終えて今は
穏やかに微睡のみ

人世の移ろい 人世の儚さ
私の心に宿るのは
木枯らしに耐え 一人佇む
桜の精 桜の精
桜の精 桜の精

桜の精 ある日 晴れた
空のもと 咲き誇り
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