旅…さすらい

走る夜汽車の哭き笛は
故郷(ふるさと)恋しと 切なく唄う…
燃えて消えてく あの流星(ほし)に
そっと宿命(さだめ)を 尋ねたい
風も淋しい 冬空夜空
明日(あす)も流れの 旅…さすらい

さびれ港に 舞う雪は
酒場の提灯(あかり)を やさしく包む…
酔えば瞼に 見え隠れ
純なあの娘の おもかげが
俺のこころに 微笑かける
うるむ漁り火 旅…さすらい

北のさいはて 夕焼けは
故郷遙かに しのべばつらい…
凍れ流水 何処へ行く
捨てちゃいないよ 希望(ゆめ)だけは
熱い想いの いのち火揺らし
夕日見送る 旅…さすらい
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