雪国列車

風の噂が…
今もこの身を責めるよ 痛いほど
悔やんでみたって もう遅い
独り どうして 北の街
一途につくした おまえ
うしろ姿の 俺だった
雪国列車よ 便りをおくれ

耐えていたのか…
あんな か細い身体で どこまでも
グラスを片手に 酔いしれる
今を逃せば つぐなえぬ
気遣うやつだよ おまえ
他人(ひと)にばっかり いつだって
雪国海岸 寒いだろうに

汐の匂いが…
窓のここまで流れる 夜明けごろ
海沿いづたいを いま走る
俺は迎えに 北へ行く
一緒に暮らそう おまえ
明日(あす)を信じて ふたりづれ
雪国列車よ 待ってておくれ
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