手紙

真っ白を見つめてる
言葉が溢れては0になって
今日が終わっていく
真っ暗を見つめてる
あなたが浮かんでは溢れて
ずっとまとまらないまま

これまで紡いできた言葉や記憶が
眩しくて思わず目を瞑ったんだ

溢れては0になったなんて
言ったけど本当はずっと残ってたんだ
有難う 心から書いた
簡単な言葉だって分かってるけれど
それでも

忘れることが優しさなら
思い出すのは何になる
答えはまだ出せずにいるよ
言い訳じゃなく願いのような
想いがまた滲んでく
隠しきれず本当が溢れた

目には映らないもの
ゆずれないこと
数え切れないほど
この音に託すから届けて
頼んだよ

溢れては0になったなんて
言ったけど本当はずっと残ってたんだ
有難う 心から書いた
簡単じゃないけど でも伝えさせて

いくら言葉探しても 今さら嘘になってしまう
きっと全ては伝えきれないな
それでも、あなたが あなたが あなたがいたから
歩んでこれた今だけは
この世界だけは決して嘘じゃないから

溢れては0になったなんて
言ったけど本当はずっと残ってたんだ
有難う 心から書いた
簡単じゃないけど でも伝えさせて

言葉なんて簡単なものだ
言葉なんて軽くて卑怯なものだ
それでも有難うだけが残ってたから書いた
こんなんじゃ足りないってわかってるけれど
それでも

真っ黒を見つめてる
中身の薄いこの手紙にもっとなんて思っても
真っ直ぐ見つめてる
あなたが浮かんでは溢れて
ずっとまとまらないまま
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