線に沿って

この街の景色は君の目にどう写るの
変わらない日々に色褪せる何か
でも時間をかけて大人になった
それでも覚えてる泡になる日々の全てを

窓際曇った朝方の空は白んで疲れが見えた
ため息がひとつまたひとつと空気を揺らす水際

心の奥の方で優しく吹いた風に素直なままでいられたらいいな

ぼやけてる日々に手を握る君の視線の先には強さがあって
ねえ、離したくないもの壊したくないこと
守れるだけの自分でいたいよ、ほら
いつもよりすこし夜更かししたいな
少しだけ向こう側まで

この街のどこか悲しみを含んだ空気を吸って人々は暮らす
夕陽で伸びた影が君の影と今重なる

綺麗なものをみて綺麗と笑う君に今日もすこしだけ救われている

傘をさす君の横顔はいつも雨粒を差して美しく跳ねた、ほら
小さな肩で大きく笑っている
時間よ止まってどうかこのまま
ねえ、いつもよりすこし遠回りしたいな
弱ささえ愛おしくなる

俯いた君を慰めることも未だにうまくは出来ないままだけれど

変わらない日々に二人の距離はこれ以上きっとひとつにはなれない
でも時間をかけて誰よりも愛して
呼吸は合わないそれでも聞こえる、ほら

違っているから触れ合うんだ
今夜も探している
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