夜行列車

列車に飛び乗って 身体になじんだ
バッグを横に置き 窓の外を眺める
改札口まで僕を見送る 家族や友達の姿が霞んでゆく

そりゃ一人だと不安だし 弱音も吐くだろう
でも後悔してる なんて言わない
星空を見ながら そうつぶやいた

夢と希望を乗せた 夜行列車が今
この街を遠ざける ゆれる僕を乗せて
この月明かりの様に 暗やみ照らし進んで行くんだ
描いた未来は きっとその先にあるから

明るい陽射しで ふと目を開けたら
窓に映しだされた景色に驚いた
小さく儚い一粒の雪が
集まって創りだした壮大なこの銀世界

でも少しずつ進む度 景色が変わって行く
そう ここからはもう迷わない 雪景色が遠ざかり 列車は走る

吹き荒れる風に流されたり 人ごみに夢を置いてきたり
自分で自分を見失う様な 僕には ならないって誓う

夢と希望を乗せた 夜行列車が今
新しいこの街に 僕を運んでくれた
ここからはこの足で ひとつずつ登り詰めるんだ
描いた未来は 僕の色に染めるんだ
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