火祭りの夜

天高く… 赤い炎が舞い上がる
南部送り火 火祭りの夜
ふたり見上げた 大松明(おおたいまつ)も
今はひとりの 郷(さと)の夏
愛したわたしが 罪ですか

百八の… 並ぶ松明(たいまつ)赤々と
水面(みなも)染め行く 火祭りの夜
二尺花火が 涙を誘う
違う出逢いが あったなら
今日の別れは ないものを

富士川に… 流す灯籠灯(ひ)がともる
南部送り火 火祭りの夜
永遠(とわ)に続くと 信じた愛に
なんでつまづく 燃えて散る
それでも心に 嘘はない
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