きみといた

ふたりで並んだ 帰り道に伸びてゆく影
「また明日」それだけで輝いていた
あの日が続くような気がしたんだ

強くて小さな嘘をついた君との
ふたりだけの季節を

「泣かないで」
そう言う君の目に映り込んだ
私はあの日どんな表情をしてた?
きっとこの手は届かない
淡く切なく残った
この記憶をずっと抱きしめてくよ

閉ざした 心に
君の声が寄り添う帰り道
僕の鼻を指先でとんとつつく
決めたよ君の涙を拭うと

交わした約束が色褪せても
今も胸にあるから

溢れ出して
言葉にできなくなった想いが
涙となって落ちていくけど今は
君はもう何処にもいない
失ってからじゃ遅いと
教えてくれたんだ 雫に替えて

言いたい言葉 言わないままで
脆い自分が言えなかっただけ
臆病に躊躇うほど本当に大切だった
きっといつまでも忘れない
あのぬくもり

君は何処へ消えてゆくの
今も隣にいれたかな

君といたはずの日々をひとり歩いてゆく
泣き顔、笑顔も晴れた空に滲むよ
きっと今ならわかるんだ
嘘つきだったとしても
私は誰より幸せでした
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