灰かぶり

悲しみは尾を引いて 影に映る私は何者なのかな?
隠した宝箱はきっと見つけられず

幼い頃ずっと見てた 色鮮やか ドレス纏う
お姫様はどんな時も可愛かった 私は灰だらけ

美しいものだけを身につけて
朝日を抱きしめ今日の終わりを嘆く
そんな風になれると思っていた
不憫な乙女は厚化粧で眠る

時間は止まらないの 昔ママが言ってた
「女の子は寿命が短いのよ」
この意味がわかる時ね

笑顔なんて作れるしさ 涙だって上手く流す
あの日みてたお姫様を 私だって演じてるのにな

美しさを羽織り纏っていても
星に願い祈るそんな夜を続けても
あの子の様になれる訳じゃなくて
不憫な乙女は今日も愛されず

欲しい物を手に入れるため
何か失くすことで対価を払うの
形を変える私のことを
幼い頃の私はどんな目でみてる?

美しいものだけを纏い踊る様に
明日を 包み込み 迎えに行く
そんな幻想ばかり抱いているの
少しでも綺麗な明日を過ごせますように

夢をみた不憫な乙女
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