釧網本線

岬のはずれ 流氷ながれ
慌ててカモメ 春を知らせる
何をささやく 湿原(げんや)の鳥よ
鉄路のほとり ハマナスよ
釧網本線 オホーツク
愛を惑うな 旅人よ
一期一会の 出逢いをのせて

湖深く 十六夜蛍(いざよいほたる)
唇触れた 青い摩周湖
花鳥水(はなとりみず)も 驕りはしない
無償の愛を 貫いて
釧網本線 風爽(さや)か
時代遅れと 言われても
生きた証しを 線路に刻め

釧網本線 悠久に
春夏秋は 穏やかに
冬は凛々しい 武士の如くに
×