後ろ髪

君の長い髪に触れた
離れる事は無いと信じてた

目が覚める度に
失くしたものの重さを知る
目を閉じる度に
戻らない日々ばかり浮かぶ

髪を切ったって噂に
分かっていても期待しちゃって
ああ、本当馬鹿だな
あの日の続きを夢見てる
全部無かった事にして
何もかも捨て去ってしまえたら
良いのになあ

君の長い後ろ髪が
風に流れ この目を奪う
忘れる事なんてできない
くらい深く 染み付いてる

何度も交わした約束と
守れなかった淡い明日(みらい)
ああ、本当馬鹿だなあ
今でも君はそこにいる
移ってしまった口癖も
知ってしまった幸せも
全部 君のせいだ

君の長い髪が揺れた
君の長い髪に触れたい

君は長い後ろ髪が
不意に吹かれ振り返るかな
その先に僕等いた事
いつまでも忘れないで

笑うと消える細い目も
怒るとすぐ出る方言も
時間と共に美化されて
また求めてしまう

君の長い髪が揺れた
まだ僕は君の後ろ髪に惹かれてる
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