コンビニエンスマン

何の取り柄もない人間ですから
優しさくらいは誰よりも
好きの二文字がまた言えなくて
今度もあの娘は誰かのもの

それでもなんでもない顔をして
ただ愛想をふりまく毎日に疲れただけさ
湿っぽい布団で丸くなる
夢は見せないでおくれ 虚しいだけだから
カーテンの隙間からこぼれる朝日は
弱い自分に弱いと言う

分かり合えぬ人もたくさんいるけど
分からぬままでいいじゃないか
人を裏切る覚悟もなくて
どっちつかずの言い訳ばかり

それでもなんでもない顔をして
ただ坂道を登る毎日に疲れただけさ
安い焼酎を流し込む
こんな日は昔の友の声でも聴いてみようか
カーテンの隙間からこぼれる朝日は
弱い自分を抱きしめる
弱いままで生きていく
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