母恋ネオン

露地のこぼれ灯(び) 誘い酒(みず)
暖簾(のれん)潜(くぐ)れば 昭和の景色(におい)…
暗い火影(ほかげ)に 身を寄せて
情(なさけ)寒々(さむざむ) 手酌酒
酔いの狭間(はざま)で 故郷(ふるさと)揺れる
母の… 母の面影 母恋ネオン

時代(とき)の流れに 竿(さお)挿(さ)せば
槿花一朝(きんかいっちょう) 思い出川よ…
花は紅(くれない) 人生の
松葉(まつ)は枯れても 二人づれ
酒が意気地(いきじ)を 胃の腑(ふ)に注(そそ)ぐ
母の… 母の温もり 母恋ネオン

夢を流浪(さすら)う 安酒場
巡り出逢いの 憂き世の旅路…
泣ける女将(おかみ)の 真心は
童謡(うた)もやさしい わらべ唄
お国訛りで 瞼(まぶた)も濡れる
母に… 母に逢いたい 母恋ネオン
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