キャンドル

ふきこぼれた脳の滴だけ言葉と呼ぶ
私たち心臓がある
遠くの星から眺めているようで
なんてことないか細い生活を

どこで終われるかわからない
拙い息を吸って吐いて
悪戯に暴れど変わらない世情
夢の中ですら消えてた日々を忘れるんでしょう?
補給の仕方がわからない鉛のタンク背負ってる

呼ばれるまで名前はない生き物である私たちでできた街
自分の値踏みが怖いままで 触れないように蛇⼝を閉める
ふきこぼれた脳の滴だけ言葉と呼ぶ
私たち心臓がある
遠くの星から眺めているようで
なんてことない、か細い生活を

首都高の壁が厚ぼったいことなんて忘れる喧騒
半額以下の夜惣菜を慰める...慰める。
あぁ、似たもの同士ばかりじゃない
痛いのはどうせ隙間からこぼれる光を目に受ける、そのようにしてまだ

他の誰でもないあなた、
皺がついた裾も無機物でできた映画のキャストとラストシーンを踊る
ほら、足がもつれている

夢の中ですら消えてた日々を忘れるんでしょう?
補給の仕方がわからない鉛のタンク背負ってる

呼ばれるまで名前はない生き物である私たちでできた街
自分の値踏みが怖いままで 触れないように蛇口を閉める

キャンドルの温みはよすが
初めてから終わるまで独りだ僕ら
濡れた緑の野に咲く花のように
派手にいけ 染まることを恐れないで
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