しぐれの酒場

どこか影ある 男に似合う
雨に滲んだ 露地あかり
ままよ火の酒 あおろうと
酒じゃ洗えぬ 傷もある
何を今さら しぐれの酒場

やけに沁みるぜ 流行りの歌が
つれに逸(はぐ)れた 身の上に
どんな苦労を してるやら
まさか独りじゃ あるまいに
酒と泣く泣く しぐれの酒場

俺は生きたい あいつと二人
出来るものなら もう一度
肩をすぼめて 差す傘の
足もちどりの 夜更けごろ
晴れる日もあろ しぐれの酒場
×